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黒檀(コクタン・こくたん)

銘木として代表的な黒檀は希少な国産材です
黒檀

黒檀(コクタン)という名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。銘木として代表的なもので、正倉院の宝物にも黒檀が見られるほど古来より珍重され、半永久的な耐朽性を持ち、強く、硬く重い木材です。

材質は緻密で、心材部分の美しい黒色を生かして、家具、仏壇仏具、建材、工芸品、ゴルフクラブのヘッドなどに広く用いられます。
かつてはピアノの鍵盤、弦楽器の指板、打楽器やチェスの駒などに用いられていましたが、樹高25m、幹は直径1mにもなる黒檀の生育は極めて遅く、乱伐が問題になり、現在では希少種となっています。

本物の黒檀は、日本ではほとんど入手できない状況です。国産材として近縁種の心材も黒檀と総称され、本黒檀(心材が真っ黒なもの、真黒)、縞黒檀(縞杢を有するもの)、青黒檀、斑入黒檀などの呼称がありますが、その分け方に明確なルールはありません。

インドネシアのカリマンタン島が産地の広葉樹で、材質としては、辺心材の区別は明瞭で、辺材は薄茶色、心材は茶褐色~濃褐色、黒色の縞があります。

製材して間もない頃には全体的に色が薄く緑褐色をしていますが、時間が経つにつれて黒く濃くなっていくのが特徴です。木質は硬く強靭、加工は難しく釘打ちは出来ません。磨けば磨くほど内側から輝きを増します。


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